フランチャイズってみなさん聞いたことありますか?
聞いたことくらいはあるはずです。ファーストフード店やコンビニ、コーヒーショップなんかもフランチャイズ展開しています。
「え?ここもフランチャイズなの!?」
なんて驚く店舗もあります。外観からはチェーン店となんら変わらないですからね。そこで今日は、フランチャイズの仕組みとそのメリット・デメリットについて書いていきます。
フランチャイズってなに?
ざっくり言うと、未経験からオーナーになれる。
ってやつです。正式には「親企業が加盟店に、商号・商標の使用許可とともに与える独占販売権。」ってやつなんですが
よくわかりませんよね? もうちょっとわかりやすく説明すると。

こんな感じです。企業によって多少負担割合は違うものの、一般的なコンビニチェーンはこんな状態になっています。
要するに、チェーン店だけど、
”外部の人間をオーナーとして受け入れます。必要な情報やツール、初期出資金まで全面的にバックアップします!その代わり出た利益を少しくださいね。”
ということ。これが基本的なフランチャイズチェーン店の仕組みです。
フランチャイズのメリットとデメリット
ざっくりとフランチャイズについてはご理解いただけたかと思います。これだけ世の中に浸透しているものですから、良いものではある。ということも何と無くわかったと思います。
では実際のメリットとデメリットを比べて見ましょう。
fcのメリット
- 独立するための出資金を少なくできる
- サポートが充実しているため、未経験からでもオーナーになれる。
- 実際に経営に成功しているモデルをそのまま使える(商品や、ブランド、経営方法など)
- 広告や宣伝、キャンペーンの打ち出し、商品開発なども本部が一括でしてくれる。
この辺りがメリットとしてあげられるでしょう。安いものでは0円〜数百万程度の初期出資で事業をスタートできます。脱サラして独立したいと考えている人にとってはこの上ない条件だとも思えます。これだけみると至れり尽くせりのように思えるほどですよね。
ではデメリットはどうでしょうか。
fcのデメリット
- 契約にあたり必要な条件がある。(営業時間、制服、ブランドイメージを守るためのルールなど)
- ロイヤリティを支払わなければならない。(粗利の30〜60%程度、)
- スピーディな撤退は難しい。
雇用契約を結んでいるわけではないため、形式上独立した個人事業主になるわけですが、ブランド力や技術力はそのまま使用するため、自由なスタイルで経営することはできないのが現状です。また、契約の際に結ぶ条件には期間が定められており、その期間中に関しては、移転・閉店・改修・業態変更などは認められないケースも多いです。
ロイヤリティは出資費用や、ブランド力、集客力を担ってくれている対価。と考えると全然払っても良いように感じますが、その比率によってはロイヤリティを払うために利益が全然残らない。なんて店舗も存在します。
事業には引き際が肝心。なんて言葉もありますが、フランチャイズではそれも厳しいわけですね。
様々なフランチャイズ様式
ここまではフランチャイズのイメージが定着しているコンビニ業界をベースに説明していましたが、その他にはどんなものがあるのか。それぞれ説明して行きます。
ロイヤリティの種類
基本的にロイヤリティは支払うことが前提なのがほとんど。流石にサポートをたくさん受ける分、支払うこと自体にはそんなに抵抗はないかと思いますが、その金額は気になりますよね。そのロイヤリティの算出方法にいくつか種類があります。
粗利分配方式
コンビニなどで採用されているのがこの方式です。各店舗の利益に応じて毎月に発生するロイヤリティの金額が決まるというもの。”粗利の〇〇%”という契約を結ぶことになります。
粗利とは、原価だけを除いた利益のこと。人件費や管理費は含まれておらず、割合によってはかなりの額を支払うことになることも。

こう見ると、オーナー本人の収入はかなり少なく見えます。実際総売上が大きければ問題ないのでしょうが、単一店舗の総売上の見込みと、ロイヤリティのパーセンテージを考えながら検討しましょう。
売上歩合方式(売上分配方式)
上記の粗利分配方式では、粗利のパーセンテージから算出していましたが、これは売上から算出、同じように単一店舗の総売上の見込みと、ロイヤリティのパーセンテージを考えながら検討しましょう。

定額方式
これは、月額、年額などで一定額のロイヤリティを支払ってくださいね。ってことです。飲食店や、弁当屋などの人件費が多くかかる業態に多い気がします。一見良いように見えますが、それは金額次第。優しい企業でなければ、赤字だろうと支払う必要があるのがこの形態です。金額は売上見込みを比較して検討しましょう。
ロイヤリティフリー
ロイヤリティ自体を0円にしている企業もあります。なぜ?と思うかもしれませんが、小売業や、専門的な販売様式だと、自社製品の卸売ができれば十分。と考えることもあるので、内部利益でロイヤリティの目的を果たせる場合に採用されがち。例えば、仕入れは本部から行うことが絶対条件になれば自ずと本部は利益をあげれるわけですから。
もしくは契約時の加盟金や、研修費用をメインで利益をあげる企業や、独立にかかる出資金のサポートが他より少なかったりします。トータルにかかる費用をじっくり検討し、長い目でみることのできる人におすすめです。必ず契約時の条件面は入念にチェックしましょう。
いろいろあるけど、実際儲かるの?
実際気になるのはそれですよね。笑
ぶっちゃけ店舗数が多いブランドは比較的儲かると言えるのかもしれません。しかしあくまでフランチャイズとは個人事業です。儲からない可能性があることを前提に考えてください。
仮に赤字が続き出資金が戻ってこなくても、本部からは何も保証はありません。出資金を借金して独立した場合には借金だけが残ります。サポートがどれだけあろうと、個人の事業であることを忘れないようお願いします。
よくあるフランチャイズのトラブルといえば、本部のサポートが足りない。赤字の補填がない。ロイヤリティが高すぎる。なんて事例がありますが、その声のほとんどが契約時によく内容を理解していなかったり、業績が悪くなって初めてロイヤリティが高く感じたり、ですね。厳正な契約を結んでいる以上、企業規模の大きい側が契約違反することは考えにくいです。そんなことをすれば大打撃ですからね。そんな前提で契約要項を考えています。
実際加入し経営が始まると、サポートが手厚く、研修も多く、担当者が頻繁に来て状況のアドバイスをくれたりと、「何かあったら会社が守ってくれる」なんて会社員のような錯覚に陥ってしまうことがあります。
それは絶対に間違いです。
なんども言いましたが独立した個人事業という意識を忘れないこと。
サポートの言いなりではなく自ら考え経営行えること。
サポートがいらないくらい経営を勉強すること。
この辺の意識がないとまず失敗します。立地や条件がかなり良くて運営できることもあるかもしれませんが、サラリーマンと同じ程度の収入だと思ってください。独立するメリットはほとんどありません。
自分が経営者で、利益をしっかり算出できる自信と、契約前から5年、10年以上の売り上げ予測と同行まで考えていれば儲かる確率がより高くなるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
フランチャイズは確かに魅力的な独立方法です。
ただしあくまで”独立”なんです。
甘い考えて参入するのはおすすめしません。
とあるフランチャイズの説明会には、中小企業庁からの注意喚起のパンフレットも一緒に配る始末です。
しっかりと情報収拾と下準備を行なってから参入しなければならないことを忘れないでください。
私のブログでも説明会に参加した業態に関しては詳しく記事にしていこうと思っていますので、参考にしていただければと思います^^
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